こんにちは。いちょうの葉が落ちて、道を黄金色に染めています。
今回は、3年生の「芸術表象IDゼミ」の授業の様子を学生にレポートしてもらうことにしました。
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こんにちは。
12月4日に、井上文雄さんのゼミで河口遥さんをゲストにお迎えして授業がおこなわれました。その様子を榎本(芸術表象専攻3年)がお伝えします。
作家活動をおこなっている河口さんは、武蔵野美術大学近くにある「22:00画廊(じゅうじがろう)」のオーナーでもあります。今回は、その「22:00画廊」についてのエピソードを中心にお話ししていただきました。
授業の前にゼミの学生たちで河口さんをおもてなししたいと話し合っていたので、作家・田中功起さんの「コミューナル・ティー・ドリンク」(参加者で持ち寄った沢山のティーパッグをひとつのやかんに入れて飲むイベント)を模したお茶会をしました。
「22:00画廊」は、去年から始めたばかりの古民家を利用したアートスペースです。完全な現状復帰をおこなわないため、展覧会を開催する度に、作家・作品によって形を変えていく少し変わった画廊となっています。こうした運営形態について「家(画廊)に経験させること自体も、作家さんに楽しんでほしい」とおっしゃっていました。
また、河口さん自身は「個人史」と「身体性」に興味があり、そのことは制作にも関わっているといいます。形を変えていくという画廊への考え方と制作に共通点があるのだと興味深く感じました。
他にも、学生側から出た制作にまつわる沢山の疑問に対して、一緒に考え議論もしました。その中でも「制作するということは、自己満足な行為なのか?」というテーマが特に印象に残っています。これは、私も常に疑問に感じていることであり、「何のために制作しているのだろう」と思ってしまうことも多々あるのです。河口さんは「私は制作が自己満足な行為だとは思ったことがない」とおっしゃっていました。
お話を聞くだけではなく、多くのテーマを出し合い深く対話することができたため、あっという間に授業時間が過ぎていました。
「22:00画廊」では現在も個展がおこなわれているので、私も足を運んでみたいと思います。
「22:00画廊」についてはこちらをご覧下さい。
それでは。
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