芸術表象論特講#2
こんにちは。夏のように暑い日で、体調面が気になっています。
5月8日におこなわれました2回目のレクチャーについて、少しご報告したいと思います。
今回のゲストは、永田絢子さんでした。
2008年に武蔵野美術大学(以下、武蔵美)の芸術文化学科を卒業し、ギャラリーで働いていましたが、今年の3月から
国際的な文化交流事業を専門に行う機関へ転職されたそうです。
大学3年生の頃に、アートマネージメントをやってみたいと思った永田さん。ギャラリー(TARO NASU)にインターンとして入ります。その後、アルバイト、フルタイムへと昇格し、6年間働きました。
ギャラリーは所属作家のマネージメント業務として作品の売買もおこなうことで利益をあげる、営利優先の場所でもあります。リーマンショックの前後を見て来たことから、ギャラリーやアートフェアという既存の作品売買のシステムではない所でお金を作ることは出来ないのかと考え始めます。そうしたなかで、公的な文化事業機関でのお金の流れを見てみたいということもあり、転職したそうです。
現在、永田さんは、ヨーロッパ、中東、そしてアフリカ地域の文化事業を担当するチームに配属されているそうです。
転職の際に提出した、履歴書・職務経歴書・志望動機を見せてくださいました。
もうひとつ、永田さんの活動として「picniic(ピクニイク)」についてもお話していただきました。
「picniic(ピクニイク)」は、月一回、都内の芝生があるところでピクニックする活動だそうです。学生の頃から、同期と後輩の3人でおこない、今年で6年目に突入するそうです。
誰でも参加でき、参加の際にはおいしいものを持ってくるというのがあるそうです。少なくて3人、多くても10人前後の人数が集まるそうです。
都内で開催するには、こだわりがあるそうです。使用するのは公共の場所です。公共の場所というのにはルールがあり、そのルールは、みんなが使いやすくするためにあるものだけど、逆に縛られてしまって使いにくいものにもなっている。しかし、そこでルールを破るのではなく、その中でどこまで楽しく出来るかということを大事にしているとのことです。
芝生を探してシートを広げているだけで、人が集まる場所が作れる。その場所で集まって楽しんでということが、今はわからないけれど、続けていくことに意味があるんじゃないか、とおっしゃっていました。
最後に永田さんから、気になったらとりあえずインターンでも良いから受けてみる。アートの仕事はポジションもいろいろあり、そういうところに入ると、自分がアートで大切にしたいことが見えてくる。アートと自分の距離が見えてくる。作家志望でも、ギャラリーに入ることで勉強になることもある。というアドバイスをいただきました。
永田さんのお話は、アートの世界で働くことの可能性を広げる内容でした。就職活動をしている学生だけでなく、これから始める学生にも、参考になったと思います。
気になった人は、行動あるのみ・・・・ということですね。
こちらも、チェックしてみてください。
picniic(ピクニイク)
展覧会の企画をされたそうです。こちらも行ってみてください。
佐々瞬 個展「催眠術/話の行方」
会期:2013年5月4日(土・祝) ~5月21(火)
時間:14:00-21:00 (火・水 休み)
会場:HIGURE 17-15 cas
東京都荒川区西日暮里3-7-15
http://hgrnews.exblog.jp/
それでは。
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